逆瀬川総一郎(さかせがわそういちろう)

 岩淵光紀の先輩刑事。

 異象捜査課の中堅。

 

 刑事として優秀。

 普段は大らかで大きな声で笑い、異象捜査課では頼れる兄貴的存在。

 柔道黒帯、がっちりしていてワイルドな容姿。

 異象捜査課とは縁がないように思えるのだが、実は高校生の時に恐ろしい経験をしている。

 

 友人たちと出かけた海辺の町で、奇妙な儀式を目撃してしまい、この世に知ってはならないおぞましい現実があることを認識してしまう。

 その町の出身者だった友人の一人は、その後行方不明に。

 

 希望通り警察官となったが、ある日、同僚にかつて見た奇妙な儀式と、行方不明となった友人の話を洩らしてしまう。

 そのすぐ後、本庁の異象捜査課に異動となる。

 そして、あのおぞましい生き物が気のせいだったのではなく、確かに存在していて、警察が特別に部署を設けるくらいに、人間社会の脅威になっていると知る。

 

 その三年後に異象捜査課に異動してきたのが岩淵光紀であり、彼と最初に組んだ刑事である。

 

「とにかく、バケモノどもから人間様の社会を守らにゃならん。奴らに付き合ってたらてきめんに発狂する。一般人に相手させる訳にいかんよ」