相馬星美(そうま ほしみ)

 謎に満ちた占い師。

 占いの館「不死蝶の宮」を経営する。

 いつも着物で、顔に白いヴェールをかぶっている。

 ヴェールから見える髪は、真珠母色。

 外出するときは、日傘代わりか、和傘をさしていることが多い。

 素顔は大変な美女。

 まるでその人の過去と未来を見てきたかのような言動が印象的な彼女だが、魔法が使えるという噂。

 それどころか、とある邪神の血を引くらしいという噂まである。

 彼女が何を目的として行動しているのかは全くの謎だが、怪異に襲われた人間を助けることがあるのは確か。

 一方で、誰かの命を無残に奪うこともある。

 それらについて、何故そうしているのかは、誰も知らない。

 

 彼女について、

「背中に煌めく蝶の翅がある人外に姿を変えた」

「きらきらした光の筋を操っていた」

 という目撃証言があるが、本当かどうか、詳しく知る者はいない。

 

 女らしい姿に物腰。

 優雅なようだが、いつでも貫くそれは、この世のどんな存在も、所詮自分に敵う訳がないという認識から来る、絶対の自信の表れである。

 余人には計り知れない力でもって、何かを為しており、そのことを楽しんでいる様子が伺える。 

 

 正体は、背中にガラス細工のような華麗な蝶の翅を持つ人外。

 七色の、先端の優雅に丸まった触覚を持つ。

 手指の先から伸びる七色の糸のようなものは、時空間を凝集した「全ての素なる糸」であり、この時空に居場所を占める全てのものは、この糸に触れると、肉体と魂の破壊をはじめ、星美の意のままになる。

 

 その力はヨグ=ソトースに似ていると言われるが?