栽松隆也

 岩淵光紀の親友にして、シュブ=ニグラスに魅入られた男。

 

 岩淵とは同郷で、高校時代からの付き合い。

 陽気で前向き、何があっても光を見出すと、心に決めている。

 やや童顔で、笑顔がチャームポイントの、周囲に安心感を届けられる人物。

 のほほんとしているように見えるが、意外としっかりしている。

 

 警視庁に就職し、そこででくわした邪神教団の引き起こした事件がきっかけで、シュブ=ニグラスの顔を間近で視認してしまい、一度は狂気に囚われる。

 一年半以上も精神病院に入院していたが、親友の光紀が連れて来た、ヨグ=ソトースの娘、相馬星美によって、シュブ=ニグラスに憑かれた状態のまま、正気の世界に還る。

 

 シュブ=ニグラスの落とし子や眷属たちを、自在に使役する能力を、図らずしも持ち合わせるようになる。

 だが、本人はその深刻さがピンと来ておらず、「モンスターを使役するゲームが現実になった」くらいに考えている。

 個人的に相馬星美に憧れていて、親し気に振舞うが、光紀には非常に心配される要因の一つになっている。

 問答無用で「異象捜査課」に配属し直されて、光紀と共に事件に当たる。